成長事例

こんな事例を改善できます

「怒りに向き合う」
ADHD(注意欠如・多動性 又は 注意欠如・多動性障害)年長・男の子

怒らせないようにするという周りの配慮?!

ゲームで負けを受け入れられず、時間の関係で途中終了には物を投げて怒り、間違えを指摘するとプリントを破き、活動の順番に納得せず部屋から飛び出したり、怒りのレパートリーが多々あるお子さんでした。
そのうち、周りの大人が彼を怒らせないようにとスケジュールやゲームの勝ち負けに配慮し、プリントを破れば学習は終了するという、環境にいたお子さんでした。

そしてこちらの療育に通い始め、方針を決定!

「この子にとって、必要なことって何だろう? それは、怒りと向き合う彼を支える」ということ

セラピーがスタート

①彼の怒りの言動で事態を変化させない。
「負けは負け」「プリントは予備を用意し、破いても終わらない」「決めたスケジュールは変えない」
②冷静な時間に「怒りのはしご」、怒りのレベルを把握する。
③エピソードを「怒りのはしご」に分類してみよう
「消しゴムがなくなった」レベル2?「くすぐられた」レベル4?「すごろくで負けた」レベル5?冷静な時ならわかる、「そんなに怒る必要ないよね!」
④それでも怒りが込み上げてきた時のオリジナル対処法を作成
6秒深呼吸・許可を得て席を外す・枕に顔を押し当てる・プチプチ(梱包材)を潰す
⑤自分でコントロールできているかどうか振り返り、マークを描く(自己評価)

つまりは、思い通りにならない場面から回避させず、アンガーマネージメントを学び、セルフモニタリング(自分で振り返る)につなげていきました。

過去の周りの大人の反応は、このお子さんの傾向を助長させてしまっていたかもしれません。
こちらの療育に通い、予想通り、一過的に怒ることが増えました(消去バースト)。
なぜなら、勝敗やスケジュールを彼の思い通りにせず、やるべきことを最後まで実行させたからです。
今までとの対応の違いに、それはそれは、怒っていましたが、、、、、!
しかし、そこからの学びは早く、自分で怒りを鎮めようとする姿が見られるようになりました。
年齢が上がるにつれて、他者がルールを守らないことに怒りを感じたり、友だち関係・異性への興味から怒りを感じたりすることもあるでしょう。
大人になっても「自分の怒りと向き合う対処法」として役立つように、今でも練習しています。

「怒らせないように」でなく「怒りをコントロールする方法」を学び、自立につなげる!自立に必要なことは、多岐にわたりますね。是非ご相談ください。

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